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8.本当に欲しい方へ届くように
福田
今回、最初に用意していた先行予約枠って、100枚でしたよね。
アオキ
そうだったと思います。
福田
100枚が1時間で無くなって、夕方に500枚にしましょうってなって、翌朝には1000枚いったんですよね。
アオキ
そうですね。1000枚予約が入っても全く勢いが止まらなかったので、さすがに怖くなって、1500枚あたりで、一度は受付を止めました。
それで福田さんに生産体制のことなど相談して。
福田
そうですね「うちのほうでは、まだまだ大丈夫ですよ」ってお伝えしました。
アオキ
実は僕の方では、転売されてしまうのを回避したかったんです。買えないレアな商品みたいになっちゃうと、転売用に買い占められたりして、本当に欲しい方に届かなくなってしまう。
だから今回は、ものすごい潤沢に予約枠を用意させていただきました。
「誰でも購入できるから転売しても無駄だよ!」ってメッセージも打ち出したくて。
9.悪役にされがちなプラスチックのこと
アオキ
CHOPLATEはガラス繊維配合のSPS材という変わった素材ではあるものの、いわゆる「プラスチック製品」なんですよね。
プラスチックについて風当たりが強い今日この頃ですが、河辺商会さんとしては、いかがですか?
福田
うちは使い捨て商品を作っている工場ではないので、それほど風当たりが強いわけではないのですが、やっぱり採用の面とかで影響はありますね。
環境に対する取り組みを、しっかり説明しないと。
アオキ
何も言わないと、プラスチックの製造が、まるで悪いことみたいにされちゃうんですね。
福田
そういう部分もあると思います。ウチはエコ素材を活用したり、廃材の再利用なんかも積極的に取り組んでまして。
今回のCHOPLATEも成型時に出るランナーとか、普通なら廃棄になってしまう部分までリサイクルできないかなって検討も、いま進めてます。
アオキ
僕は、素材っていうのは使い方次第だと思っていて。
プラスチックを安いから使うんじゃなく、高機能な素材という元々の良さを活かして、長く愛用できるものを作る。
CHOPLATEは実際に使ってみて、まな板になったり電子レンジや食洗機にも対応していたり、落としても割れなかったりして、やっぱり他の素材にはできない、この素材の良さを活かすことができたと思うんです。
そういうプラスチックとの向き合い方もあるなと思うんです。
福田
樹脂を使ったことで機能性は良かった。でもそれだけじゃなくてTENTさんのデザイン性があるから実現できた事なのかもしれないですね。
10.開かれた工場へ
福田
藤田金属さんの工場もそうですけど、最近は「オープンファクトリー」言う取り組みも増えてきて。いつでも予約なしで工場見学できるよっていうものなんですけど。
うちもいつか、あれに近いことできたらなって夢があります。
見学していただいて、ちょっとワークショプみたいなものも体験してもらって、できればCHOPLATEを買えるコーナーなんかもあったりして。
アオキ
それは良いですね!
僕は学生の頃は工場って言うと「全自動でガチャンガチャンできていく」ってイメージがあったんです。
でもプロになってから実際に見てみると、人が手で製造してる工程が数多くあって。パッケージングなんかも1つ1つ手作業でやっている。
そういう現場を見たら「大量生産」の印象がすごく変わると思います。
ハルタ
伝統工芸の見学なんかはあっても、こういった暮らしに近い工業製品の見学ってなかなかないですもんね。オープンファクトリー、すごく楽しみです。
福田
とはいえ、まずはCHOPLATEを沢山の方へお届けして。この先もこんな製品を作っていけるように頑張りますね。
アオキ
今日はありがとうございました。
福田 ハルタ
ありがとうございました!
河辺商会さんにとって初めての自社商品であるCHOPLATE。
暮らしの中で、ガシガシお使いいただけると嬉しいです。
また、日本に数多くある中小企業にとって、今回のエピソードが何かのヒントになったり、励みにしていただける部分があると、とても嬉しく思います。
CHOPLATE(チョップレート)は
株式会社テント と 河辺商会 が共同開発した製品です。
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